空港での待ち時間の過ごし方のコツとは?客室乗務員がオススメする長時間でも快適に楽しむ方法!
海外旅行や出張で、空港での待ち時間の長さを憂鬱に思った経験はありませんか?
国際線のチェックイン開始時刻は、早めに設定されていることが多いです。
また、目的地までに乗り継ぎがあると、経由地で数時間も待ち時間があることもあります。
せっかくの海外ステイ、憂鬱な時間を過ごすのは勿体ないですよね。
そこで今回の記事では、海外旅行経験が豊富な、現役国際線客室乗務員(キャビンアテンダント、CA)さんに、空港での待ち時間の暇つぶし方法について聞いてみました。
この記事を読んで、有意義な待ち時間を過ごしましょう!
乗り継ぎの注意点
空港での乗り継ぎは、慣れてしまうとなんてことありませんが、そうでないと少し不安ですよね。
待ち時間をしっかり楽しみ、乗り継ぎ便に確実に乗れるよう、まずは注意点をお伝えします。
受託手荷物に注意!
チェックイン時に手荷物を預けると、基本的には乗り継ぎ便にそのまま引き継がれ、最終目的地で受け取ることになります。
つまり、預けた手荷物の中身は、トランジット中に使うことができないのです。
本やガイドブック、防寒具、充電器、歯ブラシ、メガネやコンタクト等、空港での待ち時間で使いそうなものは、預けずに機内持ち込みにしましょう。
時間には余裕を
乗り継ぎの場合は、まず自身の時計の時間を現地の時間にセットしましょう!
日本と最終目的地との時差は把握していても、経由地の時差は盲点になりやすいです。
また、搭乗口の場所も早めに確認しておくと良いです。
空港内は広いですし、搭乗口が端の方の場合は、搭乗口まで想像以上に時間がかかることもあります。
時間に余裕のある範囲で空港内を楽しみましょう。
保安区域内での過ごし方
無事に搭乗口まで到着できたら、何をして過ごしましょうか?
搭乗口近くの椅子に座っているのでは勿体ないですよね!
数時間の待ち時間がある場合の、保安区域内での過ごし方をご紹介します。
ショッピング
空港の免税店でのお買い物は、楽しみに思っている方も多いのではないでしょうか?
普段は少し手を出しづらいブランド品や化粧品が、免税されることで買いやすいお値段になるのが魅力ですよね。
また、外地であれば、その国のメーカーのものは日本よりずっと安く購入できたりもします。
リンツのチョコレートが大好きなのですが、周りのCAも皆ヨーロッパ圏で買いだめをしています!
また、羽田空港や成田空港では、東京では見かけない地方のお菓子が色々売っていたりもします。
国内旅行の気分も味わえ、こちらもオススメです!
国によって基準が異なりますが、酒類、たばこ、香水、高額品等、物品や量によって外国から持ち込む場合に税金が課せられます。
また、100mlを超える液体物も、次の便に持ち込むことができないので注意してください!
ガイドブック
昔から旅行の必需品であるガイドブックも、フライト中の暇つぶしにはピッタリです。
旅先のガイドブックを読んで、現地で訪れたい観光スポットやショップ、レストラン等の情報をリサーチしておきます。
到着前からワクワクした気分になれますし、あらかじめ勉強しておけば現地でスムーズに観光することができます。
ちなみに、私は近所の図書館に置いてある限りたくさんの種類のガイドブックを借りて読んでいます。
また、日本であれば空港内で購入することもできるはずです。
タブレット端末やスマホなどで読むことができる電子書籍も、荷物もかさばらずオススメです!
海外ではインターネットを利用できないこともありますので、出発前にダウンロードをして、オフライン環境でも読めるように準備しておくと良いです。
睡眠
旅行を満喫するには、十分な睡眠を取ることも重要です。
マスク、アイマスク、耳栓等、快適な睡眠のためのグッズを用意しておくと良いです。
また、季節や場所に関係なく、空港の中は日本人には寒く感じることが多いです。
タオルやカーディガン等、防寒対策になるアイテムを何かひとつ機内持ち込み手荷物に入れておくと良いと思います。
空港によって、リクライニングチェアや有料の簡易ベッドがあることもあります。
海外空港では特に、盗難など防犯面には十分注意してくださいね!
ラウンジ
もし、ファーストクラスやビジネスクラスを利用する場合は、ラウンジに行かない手はありません!
航空会社のラウンジを利用する権利がない場合でも、特定のクレジットカード保持者向けのラウンジ等もあります。
ゴールドカードや空港ラウンジ利用特典付きのカードを持っている場合は、忘れずに持参するようにしましょう。
また、有料で利用できるラウンジがある場合もあります。
長時間くつろげるような落ち着いたスペースや、軽食やドリンクのサービスが用意されていることが多いので、思い切って有料サービスを活用するのも良いですよね。
グルメを楽しむ
空港にはその国のお料理をいただけるレストランやフードコートがあります。
日本を発つ前に、和食の食べ納めはいかがでしょうか?
また、目的地と経由地の国が異なる場合は、特に楽しいですよね!
私は中国や韓国の乗り継ぎで、タピオカや小籠包、ビビンバなどを食べるのが楽しみです!
マッサージ
長時間フライトのむくみや疲れにお悩みの場合、空港内のマッサージ店を利用してみてはいかがですか?
短時間コースからしっかり揉みほぐしてもらうコースまであるので、乗り継ぎ時間に合わせて利用しましょう。
多くの人が空港を利用する時間帯は待ち時間が必要なこともあるので、乗り継ぎ時間の初めに行って状況を見たり、予約をしておくと思います。
特にタイやインドネシア、台湾等のアジア圏は、お手頃価格で上手なマッサージ店が多くオススメです。
私はリゾートに行く前は一緒にネイルもしてもらったりしています!
空港外での過ごし方
数時間の乗り継ぎ時間であれば空港内で十分楽しむことはできますが、あまり長いとうんざりしてしまうこともありますよね。
乗り継ぎ便までの時間が長い場合は、空港の外に出て、ホテルに宿泊したり街まで観光に行ったりすることができます。
観光ビザが不要な国なら、特別なことは何もありません。
その空港で降りる人と同じように入国審査を受け、その空港で乗る人と同じように出国検査を受けるだけです。
ただし、短期の入国でもビザが必要な国では、ビザを取得しなければならないこともあります。
その場ですぐに発行してもらえる国もありますが、そうでなければ事前に日本で取得しておかなければならないので、あらかじめ調べておくと良いと思います。
空港外に出る場合も、時間に余裕を持つことはとても重要です。
到着口から一度入国すると、次の便に搭乗する前に再度保安検査場の列に並ばなければなりません。
オンシーズンですと長蛇の列になることもあります。
トランジットでの観光には最低でも4、5時間は余裕がないと難しいかなと思います。
ホテルで休憩
ほとんどの空港の近くにはホテルがあるはずです。
そして空港近くのホテルは、短時間のデイユースが可能な事が多いです。
シャワーも浴びられますし、ゆっくりとベッドでくつろげますから、長旅の疲れを癒すにはとても良いと思います。
スパやプール、ジムなどでひと汗流してもいいですね。
こういった空港近くのホテルはビジネスマンのお客様が多く、ラグジュアリーというよりはカジュアルなお部屋が多いです。
また、デイユースですと、一泊分の料金よりは大分お手ごろに利用できます。
経由国の文化も楽しむ事ができますし、オススメの過ごし方です!
街まで観光に
乗り継ぎの待ち時間が日中で余裕がある場合、街に観光に行くことも勿論できます。
街までの距離や交通機関をよく確認し、余裕を持ってお出かけしましょう。
私はウィーンで街まで行き、ザッハトルテをいただいたり軽く観光をして、戻ってきた事があります。
半日ちょっとの乗り継ぎ時間で、少しバタバタでしたが達成感がありました!
アメリカの空港などは街から遠いことも多いのですが、そんな時には近くにあるショッピングモールやアウトレットに行くこともあります。
アメリカのアウトレットはかなりお手頃な商品も多く、とても楽しいですよ!
また、ご紹介したマッサージやグルメも、空港の保安エリア内はやはり空港価格です。
街まで行かずとも、保安エリア外のお店まで行くだけでも価格が違ってくるので、ぜひ調べてみてください!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回の記事では、空港での待ち時間の過ごし方について、旅慣れている現役の国際線の客室乗務員さんに書いていただきました。
せっかくの楽しい旅行、待ち時間も無駄にせず有意義に過ごせたら良いですよね!
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。