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1マイルの価値を徹底検証【ANA/JAL】2024年の最もお得な還元率の使い方を比較!

僕がマイルを貯めようと決意したきっかけのひとつに「1マイルの価値を知ったから」ということがあります。

それまでは「1マイルって1円でしょ?」って本気で思ってました。そこからアメックスゴールドのインビテーションを機にアメックスポイントのマイル交換プログラムに興味を持ち、いまではこんなブログまで書いてます(笑)

でも当時の僕だけはなくて、おそらく「マイルの価値」について自信をもって説明できる人なんてほとんどいないんじゃないかと思っています。

この記事では1マイルにどのくらいの価値があるのか。円換算すると具体的に何円なのか。その他のポイントと等価関係なのか。その辺りを解説しています。この記事に辿りついたあなたにとっても興味もある内容だと思います。

マイルというのは少し複雑な部分もありますが、できるだけ分かりやすく書いています。最後までお付き合いください。

1マイルは5円にも10円にもなる?

最初に伝えておきたいのは、マイルは使い方によって価値が変動します。1マイルが2円~5円くらいにもなれば、10円や15円にも化けるのです。

その辺の仕組みやカラクリを知らないと、気付かないうちにマイルを無駄に消費している可能性があります。

マイルの仕組みをしっかりと理解して、効率よくマイルを使える技術を身につけましょう。

マイルとは、結局は航空会社のポイントのこと

マイル、という言葉に惑わされそうになりますが、実際はANAやJALの発行するポイントプログラムのことです。

大きなカテゴリーで分類すればTポイントや楽天ポイント、nanacoポイントと同じかもしれません。楽天で買い物をすれば楽天ポイントが貯まるように、ANAで飛行機に乗ればANAポイント(ANAマイル)が貯まります。

このタイプのポイントシステムの多くは100円の買い物で1ポイントが貯まって、1ポイントが1円の価値として利用することがメジャーなポイントシステムです。

だから僕もマイルのことを「1マイル=1円」だと勘違いしていました。

その他もろもろのポイントとマイルには決定的な違いがあります。

それはさきほども少し触れましたが「1マイルが数円の価値に化ける」という点と「100円の買い物で数マイルが貯められる」という点です。

マイルを貯める話は別の記事でいろいろと解説していますので、この記事ではマイルの上手な使い方を解説していきます。

【検証開始】マイルを航空券に引き換えたときの具体的な価値を換算する

ではここからマイルの価値を少しずつ検証していきます。

この記事ではANAマイルをベースに、国内線と国際線に分けて検証をしてみました。

基本的には国内線は片道の料金で、国際線は往復の料金です。最小の円換算額と最大の円環差額、そして(若干強引な計算ですが)平均の円換算額を計算してあります。

マイルの価値を「国内線の航空券」で検証してみた

まずは国内線から見ていきましょう。少しでも分かりやすいように画像も用意しました。

ご存じの内容や重複している内容もあると思いますがご容赦ください。

ANAのフライトシステムは時期によって値段が異なっていて、低額なローシーズン(L)と通常価格のレギュラーシーズン(R)と高額なハイシーズン(H)に3つに分かれています。

今回は検証用のフライトラインに「東京-沖縄間」を選んでみました。人気のあるフライトラインですし、この記事をご覧のあなたが実際に利用する可能性がありそうなところで検証した方が参考になると思いました。

国内線は、国際線と違ってあまり飛行機の代金に違いがありませんし、さっそく検証してみました。

参考までに下記の画像の行先は全て同じ料金です。

ローシーズン(L)が片道7000マイル 往復14000マイル

レギュラーシーズン(R)が片道9000マイル 往復18000マイル

ハイシーズン(H)が片道10500マイル 往復21000マイル

が必要なマイル数です。

東京と沖縄の片道をレギュラーシーズンで検証

普通運賃の値段と、旅割21を使った値段で計算します。どちらもレギュラーシーズンです。

※旅割21とは出発の21日前までに予約した割引運賃

この日の普通運賃の片道の値段は48390円。旅割21の価格は21490円~36590円でした。

では実際に計算をしていきます。

レギュラーシーズン期に片道に必要なマイル数は9000マイルなので、

普通運賃の48390円÷9000マイル⇒1マイルは5.37円の価値。

旅割21の最安値の21490円÷9000マイル⇒1マイルは2.38円の価値。

旅割21の最高値の36590円÷9000マイル⇒1マイルは4.06円の価値。

ということになります。1マイルは2.38円~5.37円の範囲です。

国内線まとめ

試しに同じ9000マイル区間で別のフライトライン(名古屋-沖縄間)で計算してみましたが、ほとんど似たような計算結果になりました。

その時は割引運賃で片道17000円くらいのフライトがあったので、1マイル1.8円程度の価値でした。

個人的にいくつか検証をした結果としては、国内線であれば概ね「1.8円~5.5円」くらいの範囲で落ち着きそうです。その中でも主軸になりそうな人気のフライトに旅割の値段で計算すると「1マイル=2.2円〜3.0円」くらいの価値だと思います。

どんなに安い運賃を探しても「1マイル1.8円」を下回ることはありませんでした。なので「1マイル1円」というのは難しそうです。適当にマイルを使っても2円~3円くらいになるはずです。

空席があるかどうかを無視すれば、普通運賃(割引なし)の値段設定のときにマイルを使うのが1マイル当たりの単価は上がります。「1マイル=4.0円〜5.5円」くらいの価値になりそうです。

仕事で急なフライトが決まったときのように、普通運賃で予約しないといけないときに最も価値を発揮するかもしれません。

国内線の詳細についてはANA公式サイトに記載があります。詳しく知りたい方はご覧ください。

マイルの価値を「国際線の航空券」で検証してみた

では続いては、国際線で検証をしていきます。

国際線は往復運賃での計算になることと、エコノミークラス(Y)、ビジネスクラス(C)、ファーストクラス(F)で値段が異なります。もちろん行先によって値段も全然違うので、その辺もそれぞれ検証していきましょう。

あとは、国際線の場合は目的地の地域によって「ZONE」というカテゴリーに分けられています。

ZONEの詳細は下記の画像をご覧ください。

ZONE毎に値段が全然違うので、国内線に比べるとかなり複雑になってきます。

また国内線と同様に、時期によって、ローシーズン、レギュラーシーズン、ハイシーズンと別れていて、使用するマイル数も異なります。検証はレギュラーシーズンで計算しています。

ZONEの内訳やシーズンの詳細はANA公式サイトに記載があります。詳しく知りたい方はご覧ください。

まずはエコノミークラスで検証する

いちばん安く行けるZONE2の韓国と、高額で且つ人気のヨーロッパ(パリ)で比較します。

ZONE2 韓国

韓国へのレギュラーシーズンでの必要なマイル数は、15000マイルです。

今回調べた価格は下記の画像のように往復で56570円です。

1マイル=3.77円の計算ということになります。


  

ZONE7 ヨーロッパ(パリ)

パリへのレギュラーシーズンでの必要なマイル数は、55000マイルです。

今回調べた価格は下記の画像のように往復で282810円です。

1マイル=5.14円の計算ということになります。


  

国際線をエコノミークラスで搭乗する場合ですと、「1マイル=4〜5円」の価値になります。国内線より少し単価が上がってます。

続いてビジネスクラスで検証します。

続いてビジネスクラスで検証する

同じくいちばん安く行けるZONE2の韓国と、高額で且つ人気のヨーロッパ(パリ)で比較します。

ZONE2 韓国

韓国へのレギュラーシーズンでの必要なマイル数は、30000マイルです。

今回調べた価格は下記の画像のように往復で122570円です。

1マイル=4.08円の計算ということになります。


  

ZONE7 ヨーロッパ(パリ)

パリへのビジネスクラスでの必要なマイル数は、90000マイルです。

今回調べた価格は下記の画像のように往復で781800円です。

1マイル=8.68円の計算ということになります。


  
ついに1マイルが8円台まで上昇しました。ここまでの数字をみると「1マイル⇒2円」とかで使うのが勿体ない気がしてきますね。

では最後はファーストクラスで検証です。

最後にファーストクラスで検証する

ファースト105000マイル以上の区間でしか利用ができないため、韓国行きが存在しません。代わりにZONE4で検証しました。

シンガポールとヨーロッパ(パリ)での比較です。

ZONE4 シンガポール

シンガポールへのビジネスクラスでの必要なマイル数は、105000マイルです。

今回調べた価格は下記の画像のように往復で958190円です。

1マイル=9.12円の計算ということになります。


  

ZONE7 ヨーロッパ(パリ)

パリへのレギュラーシーズンでの必要なマイル数は、165000マイルです。

今回調べた価格は下記の画像のように往復で2961710円です。

1マイル=17.94円の計算ということになります。


  

ファーストクラスになって一気に単価が上がってきました。なんと、ほぼ18円の価値です。

【検証結果】1マイルの価値はいくらなのか

国際線のエコノミー、ビジネス、ファーストで比較してみました。

ANAのルールをベースに計算しましたが、JALでのマイル計算でも大きな違いはありません。本当はもう少し検証対象のフライトを増やそうと思ったのですが、とんでもない記事量になりそうだったので辞めておきました(笑)

結果的に限定したフライトで検証したので少し強引な計算かもしれませんが、マイルの価値を証明するには充分な情報量だと思っています。

結論を簡単にまとめると、1マイルの価値は

エコノミーが3〜5円

ビジネス4〜9円

ファースト8〜18円

くらいの範囲と考えて良さそうですね。

国内線よりも国際線の方がマイルの価値は高く、ビジネスクラスやファーストクラスになるにつれマイルの価値は上がることが分かりました。

マイルの使い道はファーストクラスがオススメ?

特に最後のヨーロッパへのファーストクラスでは17.94円という圧倒的な結果が出ました。あの後でもう少し自分なりに検証しましたが、日本発着でヨーロッパやアメリカ等の地域にファーストクラスで行くときには15円~18円の数字になります。

その理由として、ヨーロッパ行きのエコノミーとファーストクラスを比例をしてみると

エコノミー 運賃が約20万~30万

ビジネス 運賃が約70万~100万

ファースト 運賃が約250万~300万

と、運賃は10倍くらいに上昇しているのに

エコノミー 55000マイル

ビジネス 90000マイル

ファースト 165000マイル

と、マイル数は3倍くらいしか増えていないのです。ファーストクラスって普通にお金で行くよりマイルで行ったほうがめちゃくちゃお得じゃないですか?

僕はこの「通常なら10倍の料金が必要だけどマイルで精算すれば3倍のマイル数でファーストクラスに乗れる」という事実を知って、個人的にマイルを貯めてファーストクラスを狙っていこうと思いました。

1マイルの価値まとめ

いかがでしたでしょうか。1マイルの価値についてご理解いただけと思います。僕の色々とひとりで計算をしていて楽しかったです。個人的にも勉強になりました。

この記事をご覧のあなたも、是非これを機にマイルを貯めてファーストクラスで贅沢な旅を目指しましょう。

マイルの貯め方や使い方を勉強すると本当に面白いことが分かります。

上手に貯めれば100円の買い物で1〜5マイルを貯めることができますし、(今日の検証で分かるように)使う時は1マイル=2円〜18円というレートで使用できます。

極端な例ですが、100の買い物で5マイルを貯めて、それを1マイル⇒15円で使えば、なんと75円の価値が創出できるのです。100円の買い物のオマケの価値が75円ってすごいですよね(笑)

僕はマイルデビューしてから日常の支払いをほとんどクレジットカードに変えました。ネットでの買い物も全てポイントサイトを経由してポイントを貯めてマイルにしてます。無断な買い物をしなくても、クレジットカードとポイントサイトを活用することで、年間10万マイルなら誰でも貯めることが可能です。

10万マイルの価値は、20万~180万に化けることになります。

日常生活をクレジットカード決済にすると毎年ファーストクラスに乗れる?

実は僕はクレジットカードとポイントサイトを駆使することで、100円の買い物で4マイルくらいを貯めています。

普段から意識しておけば、このくらいまで還元率を上げることは可能です。最大では100円の買い物で30~40マイルが貯まるケースだってあります。※稀なケースですが。

一般の家庭でも年間で200万~300万のクレジットカード決済は可能だと思います。それが出来れば300万のカード決済で12万マイル、500万の決済で20万マイルが貯まることになります。

机上の空論かもしれませんが、計算上だけで考えればヨーロッパへファーストクラスで行けるマイル数が毎年のように貯まります。

日常生活でのマイルの貯め方は本サイトの別の記事でいろいろと紹介しています。生活スタイルによって使用するクレジットカードも異なるので、よかったら別の記事も参考にしていただければと思います。

それでは最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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