時短かつ簡単なパッキングのコツ&スーツケースの選び方を現役CAが伝授します!
楽しい旅行につきものなのが、面倒な旅行前のパッキング。
何をどのように詰めたら良いのか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、旅慣れている現役国際線客室乗務員(キャビンアテンダント、CA)さんに、パッキング術とオススメのスーツケースについて聞いてみました。
この記事を読んで、時短&ストレスフリーなパッキングをマスターしましょう!
目次
パッキングを始める前に
まずパッキングを始める前に、私がCAとして何度もパッキングをしてきた中で意識するようになったことを3点お伝えします。
どれも基本的なことではございますが、実行されていないことがあれば、ぜひ今一度見直してみてください!
その荷物、本当に必要?
旅行の準備をしていると、慣れない土地への不安な気持ちから、つい荷物を色々と増やしてしまいがちではありませんか?
私もCAのお仕事を始めて旅行慣れするまでは、「持って行ったら使えるかも!」という気持ちであれこれ持って行っておりました。
そして整理整頓が苦手な私は、帰りにお土産のスペースがなくなってしまったり、出国前に手荷物が重量オーバーしてしまったりして、結局使わなかったスーツケースの中身を見て後悔するのです。
実際のところ、一部の地域を除けば大体のものは最悪現地でも購入できますし、そもそも旅行中も、普段使いしていないものを使うことはほとんどありません。
もしもの時を想定して荷物を増やしていると、本当に必要なものが入らなくなってしまいますし、パッキングも難しくなってしまいます。
というわけで、上手なパッキングに重要なコツは、「必要最低限のものを持っていく」ことです。
シワになりにくく、着まわしやすいお洋服を!
お洋服は間違いなく「必要最低限のもの」に入りますよね。
次に、スーツケースの中で多くの場所をとる、お洋服について私が意識していることをご紹介します。
まず、できるだけシワなりにくい素材のお洋服を選んで持っていくようにしています。
ポリエステルやナイロン、ウールなどのシワになりにくい素材がオススメです。
狭いスペースでも小さく折りたたんでパッキングをしたり、スーツケースの下の方に詰めてしまったりしても、シワを気にせず着ることができます。
シワ対策の手間を省くことができパッキングが楽になりますし、シワを気にしてホテルでアイロンを借りる手間もかかりません。
お洋服の畳み方とパッキングのコツもお伝えします。
お洋服は綺麗に畳むのではなく、クルクルと巻いて入れることで、不思議とより多くの服を詰め込むことができます。
さらに、この方がシワにもなりにくいのでオススメです。
そして、スーツケースのバーの間や隙間には、パジャマやTシャツなどのシワが入っても良い素材のものを入れて、本体の側面部分に当たる箇所にもお洋服を入れることで、スペースを無駄にせず荷物を詰めることができます
また、着回しできるお洋服を選ぶこと、洗濯しやすいお洋服を選ぶことで、持っていくお洋服を減らすことができます。
リバーシブルのお洋服や、着回ししやすい黒色のボトムス、白色のカットソー等を持っていくことで、1枚で2日以上着ることができます。
私は基本的にコーディネートは決めずに、どのお洋服同士を合わせても良いように色味を考えて選んでいます。
そして、現地でその日の天候やレストランに合わせてお洋服を組み合わせています。
パジャマは外でも着られるものにしています。
少しきちんとしたスウェットやTシャツ、スポーツウェア等をパジャマに選ぶと、ホテル周辺にちょっと出たい時や、帰りのフライト中にも着ることができるので、荷物を減らすことができます。
現地で洗濯をして着回すのもオススメです。
例えば、洗濯が簡単にできる下着類やハンカチ等は、長期の旅行でも最大で3セットくらいしか持って行きません。
化粧品も小型化&軽量化を!
特に女性であれば、お洋服の次にかさばるのは化粧品ではないでしょうか。
化粧品も勿論、基本的には使い慣れているものを最低限持って行きます。
加えて、荷物をコンパクトにまとめるためにできる工夫として、詰め替え容器を活用すること、トラベル用のミニサイズのものや試供品を使用することがオススメです。
自宅で使っているサイズの容器のままですとどうしてもかさばってしまうので、滞在中に使う分だけを詰め替えると、スーツケースにはかなり余裕ができます。
小さい詰め替え容器は100円ショップやドラッグストアで購入できます。
フェイスクリームやファンデーションなど、少量で良いものはコンタクトケースもぴったりです。
それぞれの化粧品を詰め替えたら、さらにジップロックに入れてからポーチに収納します。
ジップロックは中身が見えるうえに軽量で使いやすく、万が一液漏れしてしまっても他の荷物が濡れてしまうことがなく安心です。
また、試供品がある場合は旅行の時にまとめて使ってしまいましょう。
私はそもそもの自宅での試供品の保管場所をスーツケースの中にしちゃっています!
ジップロックや試供品、トラベル用の化粧品は、現地で使い切ったら捨てることができるので、帰りには空いたスペースにお土産を収納できます。
ホテルにアメニティがあるかどうかを事前に調べておくのも大切です。
特にシャンプー類は、現地のお水には現地のものが合うような気もしていて、私はアメニティで済ますことも多いです。
パッキングのポイント
それでは、実際にパッキングをする際のポイントをご紹介します。
荷物の定位置と順序を決める
スーツケースを立てた時のことを意識して、位置と順序を考えてパッキングをしています。
まず、スーツケースを立てた時に安定するように、重い物を下から順に詰めていきます。
初めから重い物を重力側に置くことで、スーツケースを動かすたびに中がぐちゃぐちゃになることもありません。
また、かさばる厚めのお洋服も下の方に入れます。
次に、タイヤのすぐ近くはガタガタと揺れて安定しないので、瓶や鏡などの割れ物や電化製品等の壊れやすい物は上の方に詰めます。
そして、その周りにお洋服を詰めて割れ物類のクッションにします。
このようにして全体的に大きな物を詰め終えたら、隙間に小物を詰めていきます。
間をしっかり埋めることによって、パッキングした荷物が崩れにくくなります。
荷物を詰める位置と順序を意識して何度かパッキングをしていくと、自然と定位置が定まってきます。
慣れるとパッキング時間も短縮できますし、忘れ物にも気がつきやすくなりました!
ジップロックと洗濯ネット
ジップロックは、お洋服やお化粧品、食料等、ほとんどの持ち物を整理して収納するのに使っています。
洗濯ネットは、お洋服を着た物とまだ着ていない物を分けるのに使います。
これらは専用のポーチ等よりも軽くかさばらないですし、価格もお手頃で、買い足すのも捨ててしまうのも簡単です。
洗濯ネットは、旅行から帰ってきたら、ネットごと洗濯機にポンと入れてしまえばよいので楽ですしとても衛生的です。
下着類は、空港の税関やX-ray検査でスーツケースを開ける可能性があるので、透明でないジップロックに入れるか、お洋服の間に入れ、外から見えないようにしましょう。
靴は1足ずつジブロックに入れます。
2足まとめるより、1足ずつ入れる方が清潔ですし、隙間もできにくく、取り出しやすいです。
靴はホテルにアメニティとして用意されているシャワーキャップがあれば、よりピッタリ収納できますよ。
そしてさらに、靴下は靴の中に収納しています。
それでもどうしても入らない!
そんな時は、一度スーツケース閉めて、立てて揺さぶってみてください。
重いものがさらに下にいき、隙間ができる可能性が高いです。
また、帰りのお土産スペースの問題解決のためには、私はスーツケースに、ナイロン製の折りたたみ鞄かエコバッグを入れておくようにしています。
また、お水のペットボトルや食料等を持って行き、滞在中に消費してスペースを開けられるようにしておくことで、お土産を入れて帰ることができます
時には、パジャマ類は使い古したTシャツを、靴下や下着も寿命が近そうなものを、ビーチサンダルは100均のものを持って行き、現地に捨てて帰るというようなこともしています。
スーツケースの他に手荷物を
手荷物として頻繁に必要なものと、ホテルでしか出し入れしないスーツケースに入れておけば良いものをきちんと分けておくのは大切です。
せっかくスーツケースを綺麗にパッキングできても、移動中に何度も開けて物を出し入れしてしまうと、ぐちゃぐちゃになってしまいます。
また、余計なものまで手荷物にして必要以上に重くなってしまうのもつらいですよね。
またセキュリティーの観点で、預け入れできないものと機内に持ち込めないものがそれぞれ決まっています。
保安検査で引っかかってしまってからの入れ替えは大変なので、事前に航空会社のホームページで確認してからパッキングすると良いです。
スーツケースの選び方
最後に、私がスーツケースを購入する時に重要視していたことをお伝えします。
スーツケースの大きさ
スーツケースの大きさは、様々なものが売っていて迷ってしまいますよね。
私はスーツケースを2種類持っています。
国内やアジア圏への数日の旅行であれば、飛行機への機内持ち込みができて気軽に使うことができる35Lくらいのサイズのものを使っています。
ヨーロッパやアメリカ圏への長期の旅行では、62Lくらいのサイズのものを使います。
お子様連れであったりするとまた異なりますが、私はこの2種類のスーツケースのどちらかで困ったことはないので、ちょうど良いのかなと思っています。
特に、機内持ち込みができるサイズのスーツケースは、乗り継ぎ時間が少ないフライトでも重宝するので、一つ持っておくと良いです。
一般的に、飛行機の機内持ち込み可能なスーツケースのサイズは3辺の合計が115センチ以内、預けられるスーツケースのサイズは3辺の合計が158センチ以内であることと制限があります。
また、大きさだけでなく重さも重要です。
重いと階段での持ち運びが大変ですし、飛行機の預け荷物の重量制限にも引っかかりやすくなってしまいます。
タイヤの数、開き方
スーツケースには、4輪のものと2輪のものがあります。
また、両開きで両面に荷物を入れるものと、片開きで蓋をしめるだけのものがあります。
車輪に関しては、走行性を考えると4輪が圧倒的にオススメです。
ただ、4輪のものは簡単に動かしやすい分、電車内や坂道でも勝手に転がっていってしまうので、ストッパー機能が付いているものを選びましょう。
開き方に関してはどちらもメリットとデメリットがあります。
片面開きのものは両面開きに比べ広げるのに必要とするスペースが半分で済みますし、チャックを少し開けるだけで立てたままでも小物の出し入れができてしまうのでとても便利です。
両面開きのものは、やはり両面に荷物を分けて収納することができるので、整理整頓をしてパッキングがしやすいです。
私は小さい方のスーツケースは片面開き、大きい方のスーツケースは両面開きのものを使っています。
ちなみに私は諸々のバランスの良い、無印良品のスーツケースを使用しています。
憧れはやはりRIMOWAですが、なかなか手が届きません(泣)
この2社のスーツケースはCAの使用率もとても高く評判も良いですよ!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回の記事では、パッキング術とオススメのスーツケースについて、現役の国際線の客室乗務員さんに書いていただきました。
今までなんとなく荷物を詰めていたので、参考にしてパッキングをしたらかさばっていた荷物をグッと減らせそう!
せっかくの楽しい旅行なので、パッキング上手になって楽に準備ができたら良いですよね!
どれも簡単に実践できそうなので、取り入れて快適な旅行を存分に楽しみたいと思います。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。