JGC修行で手に入るJAL上級会員のメリットと特典を解説!FLY ON POINTの貯め方とラウンジも!
JAL(日本航空)のことを知っていくと「JGC」という言葉が登場してきます。JGCには様々な特典が用意されており、内容を見るだけでも魅力的に映るステータスです。
では、そんなJGCとは一体どんなものでしょうか。そしてどうやったらJGCになることができるのかを徹底解説します。
目次
JALの上級会員であるJGC
JGCって何
JGCとは、JALグローバルクラブの略で(以下JGC)、日本航空の上級会員のみが入ることができる制度です。
お金をかけても入会をすることができず、入会するためには、「1~12月の12カ月間にJALグループ便ならびにワンワールド アライアンス加盟航空会社便にJMB(JALマイレージバンク 以下JMB)のマイル積算対象運賃で搭乗すると積算される「FLY ON ポイント」が50,000FLY ONポイント(うちJALグループ便25,000FLY ONポイント)以上、または50回(うちJALグループ便25回)以上かつ15,000FLY ONポイント以上のご搭乗実績。」と定められています。
この条件を満たすとJALマイレージバンクのサファイヤメンバーになることができ、JGCへ入会する権利を得ることができます。
JGCでは保有クレジットカードの条件もあり
ANAのSFCと似ていますが、JALのJGCの場合には、もう1つ条件があり、JALが発行をしているクレジットカードのうちCLUB-Aカード、CLUB-Aゴールドカード、JALダイナースカード、プラチナのいずれかを持たないといけません。
このため、FLY ON POINT(以下FOP)の条件を満たす前にクレジットカードが発行できるのかを調べておきましょう。
家族カードも発行可能
JGCカードには家族カードが準備されており、家族がJMBのステータスを保有していなくても入会をすることができます。入会できるのは、本会員と生計を同一にする「配偶者」、「両親」、「18歳以上の子ども」と定められています。枚数に制限はありません。
JGCを保有するメリットは
JAL「サクララウンジ」またはワンワールド航空会社のラウンジ利用
空港で飛行機を待っている間、ラウンジでくつろぐことができます。JALは自社のラウンジとしてサクララウンジを全国の空港に保有しており、アルコールを含むドリンク類や新聞、インターネット接続などのサービスを提供してくれます。国際線のラウンジでは軽食のサービスやシャワーの利用も可能です。
また、JGCにはJALが加盟しているワンワールドのサファイヤステータスも付帯されているため、サクララウンジがない海外の空港でもワンワールド加盟航空会社のラウンジがあれば利用することができます。
・ブリティッシュエアウェイズ 「エグゼクティブクラブ」
・アメリカン航空 「アドミラルズクラブ」 など
JAL上級会員専用のチェックインカウンター
繁忙期に空港に到着するとチェックインカウンターに並ぶだけでもうんざりすることがあると思います。JGCになると一般の人とは違う上級会員専用のチェックインカウンターを使うことができます。羽田・伊丹・新千歳・福岡には専用の入り口と保安検査があり、そのままラウンジへ直行できます。
国際線でも成田空港には専用のチェックインとセキュリティがあり、待ち時間を短縮することができますし、ワンワールド加盟の航空会社を利用する際にも同じ上級会員の専用チェックインが利用可能です。
JGC専用の予約デスク
突然飛行機がキャンセルになったり、予約キャンセルになったりすると予約センターに問い合わせをします。一般の予約デスクは、多くの人が電話するため繋がりにくいですがJGCになるとJGC専用の予約デスクが使えます。
インターネットが普及したので普段がネットで予約するかもしれませんが、突発的な時にはコールセンターが便利で、こうしたときに専用デスクは重宝します。
優先のキャンセル待ち
飛行機が満席の場合にはキャンセル待ちをすることになりますが、このキャンセル待ちには優先度が設けられており、優先度が低いとなかなか回ってきません。
JGCは、2番目に高い優先度に設定されるので、満席でもキャンセル待ちが取りやすくなります。
優先度S:ダイヤモンド、JGCプレミア、oneworldエメラルド
優先度A:サファイア、クリスタル、JGC、oneworldサファイア、oneworldルビー
優先度B:その他
優先搭乗が使える
飛行機に乗るときにもJGCの人は優遇され、ダイヤモンドメンバーに続いて優先搭乗をすることができます。
優先搭乗のメリットは、機内が静かなうちに場所を確保することができ、限りのある荷物の収納スペースも先に確保することができます。
手荷物の優先引き渡しと許容量アップ
JGCになると飛行機で機内に預ける荷物にも優遇を受けることができます。
まず、国際線・国内線を問わずプライオリティータグがついてくるので空港に到着後、早く荷物を返却してもらえます。さらに国内線なら追加で20kgまで、国際線ならばクラスごとに設定されている個数+1個まで持ち込むことができます。
ボーナスマイルがアップ
JGCになるとJALマイルの貯まり方も多くなります。
まず、毎年最初の搭乗後に3,000マイルが加算されます。
さらにフライトによってもらうことができるボーナスマイルもJGCだとフライトマイルの35%が加算されます。
このようにマイルが貯まりやすくなるだけでなく、JGCなどのJALの上級会員にのみ参加することができるキャンペーンも行われることがあります。
かつてはFOPが2倍になったり、一定期間内に所定の搭乗回数を超えるとボーナスマイルが加算されるようなこともありました。
JGCにはどうやってなる
JALに乗りまくってFOPを貯める
JGCのステータスを保有するためには、JALまたはワンワールドグループの飛行機に乗らなければいけません。
クレジットカードのようにいくら年会費を支払ったとしても取得できないステータスです。
よって、頻繁に飛行機に乗る人であれば、JALまたはワンワールド加盟航空会社に搭乗を集中させて、基準を満たす方法があります。1~12月の12カ月間にJA「FLY ON ポイント」が50,000FLY ONポイントを超えるように乗るか、同期間に50回以上の搭乗をするように乗ると条件に到達します。
JGC修行を行う
仕事や用事で飛行機に乗る以外に、JGCのステータスを獲得するためだけに飛行機に乗る人たちもいます。これを「JGC修行」または「JGC修行僧」などと言いますが、ステータスを確保するためだけに飛行機に乗ります。
ただし、考えなしに飛行機に乗るのではなく、いかに安く、効率よくJGCのステータスを獲得することができるかルートや航空券価格について研究をしています。
JGC修行って何
JGC修行の目的は
JGC修行の目的は、「効率よく、安くFLY ON POINTを50,000または50回の搭乗をする」になります。この条件を達成すれば、JMBサファイヤのステータスを手に入れ、JGCへの申し込みをする権利を獲得します。
世の中には強者もいて、JGCの中でもさらに上のレベルの「JGCプレミア」や「JMBダイヤモンド」のステータスを目指す修行僧もいます。
JGC修行には回数による達成もあり
ANA(全日空)にもJGCと同じようなステータスであるSFC(スーパーフライヤーズカード)があり、これを目指す人をSFC修行と呼びます。
SFC修行とJGC修行には大きな違いがあり、JGCの達成基準には「50回以上の搭乗」という回数による達成基準があります。
このため、JGCを目指す修行をする場合には、「FOPで達成派」と「回数で達成派」の2つに分けられます。
JGC修行に必要なもの
では、JGC修行をするには何を用意すればよいのでしょうか。
まず、初めに用意しなければいけないのがJALが発行をしているクレジットカード「CLUB-Aカード」「CLUB-Aゴールドカード」「JALダイナースカード」「プラチナ」のいずれかです。JALカードを保有していれば、修行中もマイルを貯めやすくなるだけでなく、JMBサファイヤの基準達成後、カードを切り替えるときに審査落ちする心配もありません。
JGC修行に向けて準備と実行(FOP派)
JGC修行をするときにはFOP(FLY ON POINT)派と回数派で準備と実行が変わります。
まず、FOP派の人は「FLY ON POINT単価(以下FOP単価)」を計算します。FOP単価とは、1ポイントを稼ぐのにいくらかかるのかを導き出した数字で、JGC修行だけでなく、すべてのマイル修行に必須のキーワードです。
例えば、東京(羽田)-沖縄(那覇)路線の場合
羽田ー那覇間 運賃種別 |
普通運賃 | 先得割引タイプA |
価格 | 46,090円 | 9,210円 |
獲得FOP | 2,368FOP | 1,476FOP |
FOP単価 | 19.4円 | 6.2円 |
このように同じ路線であっても購入する運賃種別によって価格と得ることができるFOPが変わってきます。
修行をしている人は、このFOP単価という数字ができるだけ小さくなるように各路線の金額と獲得FOPを計算して修行ルートを作り出します。
羽田から沖縄間の単純往復の場合、先得割引タイプAの最安値で34回の修行を全てすることができたとしたら、JGC取得にかかる修行費用は
9,210×34=313,140円となります。
実際には全てが最安値で抑えることができるわけではありませんし、ダイヤによっては宿泊費用も必要になってきます。
現在の日本国内線を飛んでいるJALの飛行機を修行で利用する場合、およそ1FOPの単価が10から11円程度のものが多いです。ただ、路線によってはこれを下回る数字が多く、修行をしている人は、運賃額が発表されるたびにどの路線のFOP単価が最も安いかを計算して修行プランを作り上げます。
JGC修行に向けて準備と実行(回数派)
JGC修行のもう1つが50回搭乗を目指すやり方です。このときには、できるだけ安い運賃で航空券を購入することを考えます。
例えば、JGC修行僧に有名な路線として大阪(伊丹)と但馬空港を結ぶ短距離路線があります。同路線の先得運賃は7,460円(2020年夏スケジュール)。
これを単純に50回往復したとすると
7,460×50=373,000円
これがJGC取得にかかる費用になります。
他に有名な路線としては福岡空港から宮崎空港があり、
ウルトラ先得で最安値5,210円なので50回の総費用は260,500円になります。
一見FOPを貯めていくよりもお得な感じがしますが、便数が限られていたり、離島まで行ったりする費用が必要になってくるので、単純にお得とは言えないところです。
また回数の場合には「15,000FLY ONポイント以上のご搭乗実績」という条件も満たさなければいけないので、単純に短い距離を往復していれば済むという話でもありません。
まとめ
JGCの特典や、JAL上級会員のメリット、FLY ON POINTの貯め方などについて解説しました。
JAL派の方は持っておくだけでかなり便利な1枚なので、チャンスがあればぜひ修行を試してみてください。
改めて、
〇 JALにも一度カードを取得してしまえば永久に上級会員でいることができるJGC(JAL グローバルクラブ)という制度がある。
〇 上級会員になると専用チェックインカウンターやラウンジの利用など一般の人とは異なるサービスを受けることができる。
〇 JGCを取得するために「JGC修行」という言葉があり、FOP単価や路線の運賃などを計算して、効率よく安く上級会員になることを目指している人がいる。
このようなメリットがあります。
ANAにも似たようなSFCという制度があります。詳しくはこちらからどうぞ。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございます。