ANA SKYコインのお得な使い方とメリット!ANAマイルとの違いは?上手な貯め方は?有効期限は?家族でも使えるの?
「ANAマイルは分かるけど、ANA SKYコインはよく分からない・・・!」
というブログ読者さん、メルマガ読者さんからのお声が多かったので、今回はANA SKYコインの記事を書いてみました。
いま読んでいる方のなかにも、
「え、でも、どうせANAマイルの方がお得でしょ?」「ANA SKYコインってメリットあるの?ちゃんと勉強したほうがいい?」
と思ってる方もいるかもしれません。
個人的な感想としてはANAマイルもANA SKYコインも、どっちもお得なポイントプログラムです。
「どっちの方がお得」というよりも、2つを上手に貯めて、2つを上手に併用して使い分けるのがベストだと思います!
ANAマイルとの比較や、ANA SKYコインの有効期限、家族や友人も利用対象になるのか、などが記載してあります。
では、どうぞ。
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目次
ANA SKYコインとはどんなサービスなの?
ANA SKYコインは、簡単に言えば「ANAのポイントプログラム」という考え方になります。
ANAのWEBサイト内で使える電子マネーのようなもので、10コインが10円の価値として利用できます。
買い物や飛行機代にも利用ができて、全額の利用でも、一部だけの利用でもOKです。
楽天には楽天スーパーポイントがあるように、NTTドコモにはドコモポイントがあるように、ANAにはANA SKYコインがある、そんな認識でOKです。
ANAマイルとの違いを比較する
「ANA SKYコインがANAのポイントプログラムって言うけど、ANAマイルだってANAのポイントプログラムじゃないの?」
そんな声(正論)が聞こえてきそうなので、まずはANAマイルとの違いについて解説をします。
最初に理解してほしいことは、ANAには2つのポイントプログラムがある、ということです。
※厳密に細かく言うと「プレミアムポイント」等もあります。
最初の頃はこの辺りの違いってイマイチ分かりづらくて「やっぱりマイルって面倒くさい!」って離脱してるマイラーさんも結構いると思ってます。
実際に僕も理解するのに時間がかかりました。
ということで、まずは簡単に比較をしてみましたのでご覧ください。
使い方の比較
ANA SKYコイン
1コイン=1円。10コイン単位からANAの航空券(ツアー代金)やWEBサイト内の買い物利用が可能。
ANAマイル
特典航空券に交換が可能。最低でも5000マイルからの利用。
貯め方の比較
ANA SKYコイン
ANAマイルをSKYコインに替える方法
提携のポイント(nanacoポイント、Gポイント、等)から交換する方法
提携店での利用で貯める方法
等
ANAマイル
飛行機に乗って貯める方法
提携ポイントから交換する方法
等
有効期限の比較
ANA SKYコイン
1年で失効
ANAマイル
3年で失効
特徴
ANA SKYコイン
少額でも利用できる。最低10コインから。一部の支払いでもOK。
1コインは1円の価値。
ANAマイル
利用するには最低でも5000マイルが必要。
1マイルの価値は高い。1マイル=2円〜20円程度。
ANA SKYコインの使い方、使い道を知る
では、ここからはもう少し具体的に、
・ANA SKYコインがあるとどんな場面で使えるのか
・有効期限は?家族でも使えるの?
について解説をしていきます。
ANA SKYコインの使い道
ANA SKYコインが使えるところは下記の様になっています。
- ANA国内線の航空券
- ANA国際線の航空券(一部は対象外)
- ANAの国内旅行ツアー
- ANAの海外旅行ツアー
これらの支払いは、全額でも、一部だけでも利用ができます。
ホテル代の支払い、レンタカー代の支払い等には使えませんので注意してください。
ANA SKYコインの有効期限
コインの有効期限は、取得した日から12ヶ月後の末日になります。
ややこしいので覚え方としては「有効期限1年」で大丈夫だと思います。
ちなみにANAマイルの期限は3年なので、この部分はマイルに軍配があがります。
家族の利用は?対象範囲はどこまで?
ANA SKYコインは
「本人が旅行の代表者」
「配偶者か二親等以内の家族が旅行の代表者(本人が不在でもOK)」
までが利用の対象です。ここでのポイントは「代表者」というワードです。
代表者=申込者という意味で捉えてOKなのですが、代表者が持っているSKYコインは、旅行の同行者(家族、友人、恋人)の代金も含めて、旅行代金全体に対して利用ができます。
SKYコインを保有する本人がツアーに参加されない場合でも、配偶者や2親等以内の身内が旅行の代表者(=申込者)であれば、さきほどのケースと同様にSKY コインを旅行の同行者(家族、友人、恋人)の代金に充当ができます。
ANA SKYコインってキャンセルできる?
キャンセルもできます。
たとえばANA SKYコインを使って航空券を購入しても、フライト前であればキャンセルすることができます。
その場合はキャンセル料が引かれた額がSKYコインとして戻ってきます。その場合でも元の有効期限の1年は変わりませんので気を付けてください。
ANA SKYコインの貯め方を学ぶ
段々とANA SKYコインの使い方が分かってきたところで、今度は貯め方、増やし方について解説をしていきます。
いくつかの貯め方がありますが、実用的な選択肢は限られる(ほぼANAマイルからの交換の一択)のでそんなに難しくはないはずです。
ANAマイルからの交換
ANA SKYコインを貯めたり、増やす方法のメインルートは「ANAマイルからANA SKYコインへの交換」になります。他の方法もこのあと紹介しますが、無視していいです。
ANAマイルからANA SKYコインへの交換レートは、1.0倍~1.7倍で交換ができるので、もし1万マイルをコインに交換したら、1万コイン~1.7万コインになります。
この交換レートは、一度にどのくらいのマイルを交換するか、あなたもANAの会員ステータスランク、あなたが保有するANAカードのランク等によって変化するので、出来るだけお得に交換したほうが絶対にオススメです。
ANAマイレージクラブ会員でさえあれば、誰でもANAマイルからANA SKYコインへの交換はできます。
あとは交換レートを少しでも良くするために、ANAカードを保有しておくのがおすすめです。ANA SKYコインの関係なく、お得にANAのサービスを利用するにはANAカードは必須だと思います。
ANAマイル以外のポイントからの交換
永久不滅ポイント、エポスポイント、nanacoポイント、Oki Dokiポイント、ダイナースクラブ、Gポイント、PEX、ネットマイル、等のいろんなポイントプログラムからANA SKYコインへの交換の道はあります。
しかし、どれもそこまで魅力的な交換レートではないので、僕はあまりオススメしていません。
提携店を使って貯める
ANA SKYコインとの提携店での買い物等で貯める方法もありますが、これもあまり効率的に貯めるのは難しいように思えます。
自分に関係のありそうなお店があれば使ってみる、程度のオマケ的な貯め方でよいかと思います。
SOCIAL SKY PARKで貯める
SOCIAL SKY PARK・・・って聞いたことが無い方がほとんどだと思います。
これは簡単に言うと「SNSで貯める」って意味です。
SNS(TwitterやFacebook)で、指定されたテーマについて投稿をするとANA SKY コインが15円分GETできます。
Facebookが中断中なので、現在はTwitterのみの稼働ですが、1投稿で15円なので条件は悪くないです。
ANAマイルよりもお得になる使い方を解説
なんとなく、少しずつ、ANA SKYコインの概要が理解できたところだと思います。
正直なことを言うと、「安く飛行機に乗る」という条件だけであれば、多くの状況下ではANAマイルの方が優秀なケースが多いです。
しかし、一定の条件であれば同等、あるいはANA SKYコインの方が優秀になることもあります。その辺りを国内線と国際線に分けて計算をしてみました。
今回はANAカード所有者という前提で、ANAマイルからの交換レートを1.5倍で計算してあります。
ご覧ください。
国内線で使う
国内線の場合だと、最も安い値段で飛行機の乗ろうとすると、1万円以下でも可能です。
実際に「羽田-那覇」の最安価格は、シーズン次第では約9000円まで下がります。
仮にこれをマイルで予約すると、片道9000マイルが必要(通常期)です。
※計算が面倒になるので端数はカットして9000円ジャストで計算します。
そしてこれをANA SKYコインで購入すると、9000コイン(1コイン=1円)です。
今回はANAマイルを1.5倍の交換レートでANA SKYコインに交換をしている前提なので、逆算すると6000マイルで飛行機に乗れる計算になります。
・6000マイル×1.5倍=9000コイン(9000円相当)
マイルのまま搭乗⇒9000マイル
マイルからコインに交換して搭乗⇒6000マイル
という計算結果です。
同じ「羽田-那覇」の航空券でも、約3000マイル安く飛行機に乗れることになるのです。
しかもANA SKYコインを使って飛行機に乗った場合は、フライトマイルも貯まります。
ANAのゴールドカードを持っていれば、ボーナスマイルもGETできるので「羽田-那覇」の片道の搭乗で922マイル貯まります。
3000マイル+922マイル=3922マイルもお得になります。
国際線で使う
今度は国際線での検証です。
繁忙期のハワイ往復(エコノミー)で計算しています。
ハワイへの往復は、GW、夏休み、クリスマスだと約10万円です。計算が面倒になるのでここでも端数はカットします。
これがマイルでの往復だと43000マイル+燃油サーチャージ等の費用が3万円ほど必要になります。
そしてこれをANA SKYコインで買おうとすると、66666マイルで往復できます。
・66666マイル×1.5倍=10万コイン(10万円相当)
という計算ですね。
1.43000マイル+燃油サーチャージ等の費用が3万円でハワイまで往復
2.66666マイル×1.5倍=10万コインでハワイまで往復
の比較となります。パッと見ではどっちはお得か分からないですね(笑)
ここで「1」の公式をANA SKYコインで計算しなおすと
43000マイル×1.5倍⇒64500コイン+燃油サーチャージ等の費用が3万円=94500円相当
となります。
若干ですが「1」の方法がお得ですが、ほぼ変わりありません。5500円程度の違いです。
ANA SKYコインを使った「2」の方法であれば、フライトマイルとボーナスマイルで4212マイルが貯まるので、こうなってくると同等か、コインを使ったほうが少しお得になるかもしれません。
繁忙期のハワイ往復はマイルを使った特典航空券がすぐ埋まることも多いので、そんなときはANA SKYコインをしっかりと選択肢に入れておくようにしましょう。
ビジネスクラスやファーストクラスならANAマイルが絶対お得
今回の計算は、ビジネスクラスやファーストクラスに搭乗する前提の話になると、間違いなくANAマイルのほうがお得です。
ANA SKYコインの方がお得で優秀(あるいは同等レベル)になるのは、国内線か、国際線のエコノミーだと覚えておきましょう。
ANA SKYコインをお得に使い倒す方法
普通に飛行機に乗るだけならANAマイルのほうがお得なケースが大半です。
さきほどご紹介したような、ANA SKYコインの方がお得なことも状況によっては充分ありますが、やはり基本はANAマイルの方が優秀です。
そして、ANA SKYコインを増やす(貯める)には、ANAマイルからの交換がベースになると説明しました。
それでも、ANAマイルからANA SKYコインへの交換が必要なときがあります。大きく4つのパターンです。
その1.ANAマイルの有効期限(3年)が切れそうなとき
ANAマイルの有効期限は3年です。取得から3年が過ぎると問答無用で失効します。
そんなときは、期限が切れる直前に、ANA SKYコインへの交換をオススメします。
そもそもANA SKYコインの有効期限は1年なので、ANAマイルの3年に追加して、ANA SKYコインの1年が延長できるイメージです。
その2.マイルで予約できる特典航空券の空きないとき
さきほど紹介した繁忙期のハワイ往復のような、マイルで予約しようとしても空席がないようなときは、ANA SKYコインで航空券を購入するができます。
マイルで予約できる特典航空券は、飛行機全体の一部の席だけなので、人気の便だとすぐに満席になることも多々あります。
そんなときはマイルの特典航空券ではなく、ANA SKYコインを使って航空券を買うのがベターな方法です。
その3.ANAの上級会員を目指すとき(修行しているとき)
ANAの上級会員を目指すときは、ANAマイルを使っての搭乗よりも、ANA SKYコインを使っての搭乗が効率的です。というより、ANAマイルを使っての搭乗ではプレミアムポイントは付帯されません。
プレミアムポイントについては別の記事で詳しく解説していますが、ANAプレミアムメンバーの上級会員を目指す方は、ANA SKYコインで航空券を何度か買うことで条件をクリアできます。
その4.国内線プレミアムクラスに乗るとき
ANAの国内線のプレミアムクラスは、マイルでの予約が認められていないので、キャッシュでの購入か、ANA SKYコインでの購入に限定されます。
※一定の条件があればマイルでもプレミアムクラスにも乗れます。
プレミアムクラスとは、ANAの国内線の中で最上級ランクの座席のことです。
ANA SKYコインでの旅行体験記
僕はこれまで国内の移動で、ANAマイルからANA SKYコインへの交換による航空券の購入を何度もしています。
国内線であれば、マイル消費量に大きな違いはありませんし、タイミング次第ではANA SKYコインの方がお得になることもあります。
さきほども言ったように、国際線のビジネスやファーストであれば確実にマイルでのフライトをオススメします。
ANA SKYコインまとめ
ANA SKYコインの基本的な考え方として、
・コインを貯める(増やす)ならANAマイルからの交換がベスト
・単純な飛行機へのフライトであればマイルの利用の方がお得になることが多い
・マイルの期限切れ、特典航空券の満席、ANAの上級会員狙い、プレミアムクラス狙いであればANA SKYコインへの交換が良い
・どちらかに依存するでもなく、併用するのが絶対オススメ
こんなところでしょうか。
みなさまもぜひ、ANA SKYコインを試してみてください。基礎さえ学べば怖くありませんよ。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。